とびひ(伝染性膿痂疹)
保険診療
とびひ(伝染性膿痂疹)
「とびひ」とは、「伝染性膿痂疹」という、こどもに多い皮膚の病気です。
とびひになったところをさわった手でほかの場所をかいたり、水ぶくれが破れて出てくる液がほかの子についたりすると、とびひして全身にひろがったり、他の子にうつしてしまいます。
夏に多い病気ですが、暖房器具や温水プールの普及で、最近では冬にもみられるようになりました。
みずぶくれができるタイプ(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができるタイプ(痂疲性膿痂疹)の2種類があります。
原因・治療について
治療法
細菌を抑えるための、飲み薬と塗り薬が出されます。
また、かくことで悪化するので、痒み止めの薬が出ることもあります。薬を使い始めると、通常3日くらいでジュクジュクしたところが乾いてきます。そうでないときは、薬があっていないことがあるので、早めに皮膚科を再診しましょう。
乾いてきてもよくなったと思って、勝手に薬をやめると、再発する恐れがあります。
診察で「薬をやめてもいい」と言われるまではしっかり治療を続けましょう。
原因と治療法
みずぶくれができるタイプ(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができるタイプ(痂疲性膿痂疹)の2種類があります。
水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
原因菌は、多くは黄色ブドウ球菌。小さな米粒くらいの大きさの水ぶくれができ、それがだんだん大きくなっります。
水ぶくれは簡単に破れて、皮が赤くむけてジュクジュクした状態になったり、かさぶたをのせるようになったりします。
また、水ぶくれの中の液がほかの場所やほかの子につくと、うつるので注意しましょう。
痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
原因菌は、化膿レンサ球菌(溶連菌)。膿をもった水ぶくれが急速に厚いかさぶたになっていきます。赤みや皮膚のただれを伴う場合が多く、リンパ腺の腫れ、のどの痛み、発熱がみられる場合もあります。
年齢や季節にはあまり関係なく、アトピー性皮膚炎の方で生じやすいといわれています。