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とびひ(伝染性膿痂疹)
保険診療

とびひ(伝染性膿痂疹)

「とびひ」とは、「伝染性膿痂疹」という、こどもに多い皮膚の病気です。

とびひになったところをさわった手でほかの場所をかいたり、水ぶくれが破れて出てくる液がほかの子についたりすると、とびひして全身にひろがったり、他の子にうつしてしまいます。

夏に多い病気ですが、暖房器具や温水プールの普及で、最近では冬にもみられるようになりました。

みずぶくれができるタイプ(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができるタイプ(痂疲性膿痂疹)の2種類があります。

 

原因・治療について

原因と治療法

みずぶくれができるタイプ(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができるタイプ(痂疲性膿痂疹)の2種類があります。

水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)

原因菌は、多くは黄色ブドウ球菌。小さな米粒くらいの大きさの水ぶくれができ、それがだんだん大きくなっります。

水ぶくれは簡単に破れて、皮が赤くむけてジュクジュクした状態になったり、かさぶたをのせるようになったりします。

また、水ぶくれの中の液がほかの場所やほかの子につくと、うつるので注意しましょう。

痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)

原因菌は、化膿レンサ球菌(溶連菌)。膿をもった水ぶくれが急速に厚いかさぶたになっていきます。赤みや皮膚のただれを伴う場合が多く、リンパ腺の腫れ、のどの痛み、発熱がみられる場合もあります。

年齢や季節にはあまり関係なく、アトピー性皮膚炎の方で生じやすいといわれています。

 

治療法

細菌を抑えるための、飲み薬塗り薬が出されます。

また、かくことで悪化するので、痒み止めの薬が出ることもあります。薬を使い始めると、通常3日くらいでジュクジュクしたところが乾いてきます。そうでないときは、薬があっていないことがあるので、早めに皮膚科を再診しましょう。

乾いてきてもよくなったと思って、勝手に薬をやめると、再発する恐れがあります。

診察で「薬をやめてもいい」と言われるまではしっかり治療を続けましょう。