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円形脱毛症
保険診療

円形脱毛症

円形脱毛症とは、円形や楕円形に局所的な脱毛が突然生じる疾患です。

一般的には10円玉程度の脱毛範囲と思われていますが、頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、さらには体毛にまで及ぶ重度のものまであります。かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。

髪を引っ張ると、ほとんど痛みもなく簡単に抜けてしまうのも特徴です。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因として様々な説が立てられてきましたが、近年、「髪の毛を作る組織に対して免疫機能が異常な働きかけをしてしまうことが原因」とする説が有力です。

免疫機能とは外部から入ってくる異物(細菌やウイルス)を攻撃し排除する機能で、それが異常な働きかけ=毛を作る組織を攻撃してしまう状況です。その結果、毛包と呼ばれる毛を作る組織が縮んで休止状態になってしまいます。ただ、この異常が起こる原因はわかっていません。

 

一般に精神的ストレスが原因であると広く思われてきました。

ストレスは、円形脱毛症を「引き起こす要因の一つ」ではありますが、これだけが主要な原因ではありません。

アトピー性皮膚炎や気管支炎などの「アレルギー性疾患」や橋本病などの「自己免疫性疾患」に合併することもあります。

原因・治療について

治療

円形脱毛症は、症状に合わせて治療します。多発する場合や難治の場合は、自己免疫疾患の合併頻度が高いので、自己抗体の検査(採血など)を行います。

脱毛の範囲が狭い場合や数が少ない場合は自然に治ることが多く、本人が気づかない間に治っていることも少なくありません。しかし脱毛の症状が広範囲に渡ったり、長期間続いたり、急に症状がひどくなる場合は適切な治療が必要となります。

主な治療法

ステロイド外用薬や光線療法で脱毛部位の免疫を抑えたり、アレルギー反応を抑制する作用や血流促進の作用がある内服薬で加療します。

刺激により発毛を促進する治療を併用する場合もあります。

急激な拡大傾向が続くときは、専門外来をご紹介させてきただきます。